日本スピッツ協会の展覧会(本部展)が近づいてきました。
(参考:日本スピッツ協会の本部展(2020年秋季展)が開催されるそうです。ちぃ。も出陳予定です!)
ちぃ。にとっては初めての出陳(しゅっちん:展覧会に出場すること)となるので、ドキドキワクワクしています。
ところで、そもそも「ドッグショー」とか「犬の展覧会」って何のことだか知ってますか?
「犬のコンテストとかやって、チャンピオン犬を決めるんでしょ?」みたいななんとなくのイメージはあると思いますが、少し解説していきたいと思います。
このページは「犬の展覧会」というものに初めて触れる方にもわかりやすいよう、自分たちで調べたり経験者に聞いたりしたことをまとめたものです。
また、展覧会を主催する団体によっても詳細は異なる可能性がありますので、詳しくは各主催団体までお問合せください。
犬の展覧会ってなに?ドッグショーって?
「今度ドッグショーに出るんですよー」というと
「ちぃ。ちゃんは美人さんだから、優勝だね!」と言われたりします。
「えへへ、そうなんですよー🤤💕」(←親ばか)
なんて答えたりしますが、実はそう単純なものでもないんです。
「ドッグショー(犬の展覧会)」というと、もしかしたらミス日本とかミスキャンパスみたいないわゆる「ミスコン」や「ビューティーコンテスト」のイメージがあるかもしれません。
ビューティーコンテストであれば「きれい」「かわいい」が主な審査基準になると思うので、ちぃ。も優勝間違いないでしょう。(←親ばか)
でも「犬の展覧会(ドッグショー)」というのは、それとはちょっと違う審査基準なんです。
ドッグショーで審査されるのは「その犬種の理想像にどれだけ近いか」です。
「その犬種らしさ」とも言えるでしょうか。
ちぃ。が今回出陳するのは「日本スピッツ協会」の展覧会です。
なので審査基準は「日本スピッツという犬種の理想像にどれだけ近いか」です。
犬の理想像を規定する「犬種標準(スタンダード)」
「『犬種の理想像』ってなに?」
「そんなの主観じゃないの?」
って思われるかもしれませんが、
実は「犬種標準(Standard:スタンダード)」と呼ばれる「この犬種の理想像はこう!」と決められたものが存在します。
その内容は、体長体高の大きさや比率からはじまって、体重や毛の色や毛吹き具合、毛艶、歯のかみ合わせ、脚の関節の角度、細かいところだと「鼻の大きさは目の1.5倍」とか、とても細かく決まっています。
下の参考リンクを見てみてください。
めちゃめちゃ細かくてびっくりします!Σ(゚д゚;)
このスタンダードを元に、それに「どれだけ近いか」を競うのが「ドッグショー(犬の展覧会)」です。
なので、かっこいい/かわいいワンちゃんが優勝するかというと、必ずしもそうではないんですね。
そもそも出場している犬同士を比較しているわけではなく、比較対象はあくまで「スタンダード」です。
ということで、「美」が基準であれば優勝間違いなしのちぃ。でも(←親ばか)、ドッグショーで優勝できるとは限りません。
たぶん、ちぃ。は、スタンダードに比べると体重がだいぶ少ないですし、毛量も少ないし、鼻に比べて目も大きいので、「日本スピッツの理想像」という観点では優勝できないだろうなと思ってます。
(そもそも「優勝」とは言わないのかもしれません)
ドッグショーを行う理由と、犬種標準(スタンダード)が存在する理由
ドッグショーを行う団体はいろいろあり、各団体でこういうスタンダードを決めてそれを元に審査を行っているようです。
各団体の設立理由や目的はそれぞれですが、だいたい「犬種の血統維持」というような趣旨が入っていると思います。
JKCの使命は「純粋犬種を守り、後世に伝えていくこと」
日本スピッツ協会の目的は「日本スピッツの確立と改良」
ひらたく言うと、「この犬種はこう!」というのを守り、未来に繋いでいくということだと思います。
明確な基準がないと、交配を重ねるうちに犬種の姿が変わってきてしまう可能性がありますからね。
そうならないためにスタンダードを決め、ドッグショーを行うのでしょう。
チャンピオン犬って何?
「チャンピオン犬」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。
『チャンピオンというから優勝者なんだろう』と思うかもしれませんが、そうではないようです。
ドッグショーで1回優勝しただけでは「チャンピオン犬」は名乗れません。
小難しくなるので詳細は省きますが、簡単にいうと
「1回のドッグショーで基準を満たすと1ポイントゲット」
「5ポイント取得するとチャンピオン犬を名乗れる」
みたいなことのようです。
つまりポイント制ですね。
「チャンピオン犬」の箔がつくとその子犬には高値がつく傾向にはありますが、あくまで「親がスタンダードに近い犬」ということなので、その子の健康状態や(主観的な)かわいさとは直接関係ありません。
一般家庭のワンちゃんであれば、チャンピオン犬にこだわる必要はないかもしれませんね。
ちなみに、ちぃ。もチャンピオンは目指してません。 記念受験みたいなものです(笑)
ドッグショーはいろんな団体が行っている
今回ちぃ。が出陳するのは「日本スピッツ協会」という日本スピッツ1犬種の団体のドッグショーですが、他にもいろいろな団体でドッグショーを行っています。
JKC(ジャパンケネルクラブ)が行うドッグショーはJKCに登録されている全犬種で行われます。
おもしろいのが、「BIS(ベストインショー)」という犬種を超えた優勝犬が選出されること。
「どっちがかわいいか?」という基準だと、犬種を超えての判定は難しいと思いますが、
「どっちがその犬種のスタンダードにより近いか?」という基準なので、全犬種での優勝犬を決めることができるんですね。
展覧会やドッグショーと呼ばれるものは、日本全国で年間300回以上開催されています。
興味があればお近くで開催されるドッグショーを見学に行ってみてください😊
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