愛犬に服を着せることは、今や世間的に抵抗なく受け入れられていますが一昔前は「犬に服を着せる」という概念がありませんでした。
そのため「犬服」（いぬふく）という言葉もあまり使われなかったと思いますが、今や室内で犬を飼う愛犬家が増え、当たり前に使われる言葉になっています。
現在では当たり前に可愛い犬服がペットショップに並び、ハンドメイド作家も増え、どんどん機能的な犬服が作られています。
今回は、日本スピッツに犬服を着せるメリットとデメリットについて書いていきます。
日本スピッツに犬服って必要？
服を着せることに抵抗を感じる方もいると思いますが、実は我が家もその一人でした。
イタグレや超小型犬など冬の時期は体温が冷えて体調不良を起こしてしまうため、服を着せて愛犬の命を守ることは知られています。
でも、日本スピッツは長毛種のダブルコートなのでふかふかの毛のある体に更に服を着せるのは暑いしせっかくの立派な被毛を押し潰してしまうと思っていたからです。
ところが、ちぃ。が体や脚に傷ができた時、舐め続けてしまうためにそれを防ぐ目的で長袖の服を着せたところ効果があり、そこまで暑がりもせずに過ごすことができました。
そして毛の汚れも防ぐことができました。
その時に、犬に服を着せるのもアリだなと考え直しました。
そして、洋服を着た愛犬も可愛かった・・・（これは飼い主のエゴです）
時と場合に応じて愛犬に服を着せるようになったきっかけは傷の回復のためでしたが、それから犬服のメリットにも気づくようになりました。
それ以降、体調や季節、行く場所を考えて服を着せるようになりました。
日本スピッツに犬服を着せるメリット
服を着せるメリットは少なくとも3つあると思います。
メリット１：ノミ・ダニ避け
散歩時に防虫効果のある素材を使った犬服を着せて歩くと、ノミやダニの直接の付着を避けることが期待できます。
日本スピッツの長毛の中にノミやダニが入ってしまうと見つけるのが非常に困難です。
予防薬を飲んだりつけたりすることはもちろんですが、服で対策するとより安心してお散歩できます。
毛に絡みつく草の種なども服を着ていれば服に付いて毛に絡まることを防いでくれます。
メリット２：汚れ防止
夏のドッグランやプール遊びにはクールな素材で乾きやすい服を着ると汚れにくくその後のシャンプーも楽です。
泥遊びで茶ピッツになる子のシャンプーは飼い主様のご苦労が伺えます（苦笑）。
汚れても良いように服を着せて遊ばせると帰宅後シャンプーを使って全身洗浄せずとも比較的簡単に汚れを落とせるでしょう。
（我が家は汚れた時は石鹸とシャンプーの2種類を使って汚れ落としをします。ちょっと疲れます。）
メリット３：人間社会のTPO対応
最近では室内外問わずマナーパンツの着用を求める施設が増えています。
その時は洋服とセットだとパンツがそこまで目立たず、抜け毛も室内に落とさずに済みます。
特に日本スピッツの換毛期の抜け毛は綿あめが作れるほど毛が抜けますよね。
そんな時に訪問先で毛を落としにくくする犬服は重宝します。
メリット３は人間都合ですが、人と犬との共存で気持ちよく過ごせる工夫として無理のない範囲で犬服を活用すると良いでしょう。
日本スピッツに犬服を着せるデメリット
メリットばかりではなくデメリットについても触れておきます。
夏の暑い時期に愛犬が暑がる犬服を着て歩くと熱中症の危険性があります。
そして、サイズの合わない服も良くありません。
サイズが小さすぎると生地で皮膚が擦れたり息苦しくなったりします。
サイズが大きすぎると歩くときに袖や裾に足が引っかかって転んで怪我をする恐れもあります。
愛犬の体にフィットする服を選んで着せてあげましょう。
犬服の選び方
サイズは、首周り、胴回り、体長の3カ所を測り、その数値に合った服を選びます。
オーダーメイドの場合は作り手から寸法を尋ねられると思いますが、少なくともその3ヶ所を伝えて作ってもらいましょう。
日本スピッツは換毛期があるので毛量が多い時期でも首元が苦しくなったり胴回りがパツパツになったりしないよう通年で使う服はゆとりを持たせるのがおすすめです。
ママ製作中の黒ドレス・・・スカートが長すぎ〜（汗）
服選びで迷ったら、はじめは伸縮性のある（ストレッチ）素材のノースリーブやTシャツが嫌がりにくいかと思います。
デザインが可愛くて愛犬に着せたい思いももちろん分かりますが、愛犬が服を着てストレスのかからないものであることも忘れずに選んであげてください。
嫌がる場合は無理に着せるとそれが後を引いて以後着てくれなくなる可能性もあります。
不要な時期に無理に着せず、服の着用がどうしても必要になったら慣らしながら服を着ることを覚えてもらうくらいで良いと思います。
愛犬が服に慣れたらよりデザイン性の高いおしゃれなものを着たり飼い主と一緒のコーデをして出かけたりして人と犬との暮らしを楽しんでください。
